
九星気学は中国の九星術と方位術をもとに日本で独自の発展をとげた占術です。もともとは貴族など位の高い人のみに知られていた占術ですが、江戸時代には庶民に親しまれるようになりました。生まれ月や年によって9つの星に分類されており、誕生日から自分の星を割り出します。9つの星にはそれぞれ特徴があるため、自分と相性の良い星、相性の悪い星を知り、対人関係や恋愛に役立てることが可能です。職場で合わない人がいても、九星気学でその人の本質を知り付き合い方を変えることで、より良い関係を築くことができます。また、吉方位もわかるため、引越しする場所や旅行に行く場所を選ぶのにも役立てられます。運気の上がる方角に引越したり、旅行したりすることで、人生をより良い方向へと転換させることができるでしょう。
九星気学では吉方位を占うことができ、訪れることで運気をアップができます。しかし、運気を上げるためには家族や友達と訪れるのではなく、一人で訪れるのがルールです。一人旅が不安な場合は、パッケージツアーに参加するなどの方法もあります。家族旅行の場合は、一家の大黒柱の吉方位に従い旅行先を決めるのがベターです。また、運気を上げるためには訪れる距離や滞在時間をしっかり守ることも大事です。方位盤によって移動に適した距離や滞在時間を知ることができるので、その通りに行動することが重要になります。移動距離は刻盤なら5キロから20キロまで、日盤なら20キロから100キロまで、月盤なら100キロから500キロまでです。
運気を上げるために九星気学による吉方向へ旅行した場合、ただ単に旅行を楽しむだけではいけません。まず、人は眠っている間にその土地の運気を吸い上げることができるため、出かけるよりも睡眠時間を長くとることが大切になります。そのほかに運気を吸い上げる方法としては、温泉に入ったり、砂風呂に入ったりする方法があります。また、吉方向の土地のパワースポットに訪れるのも旅行の日程に組み込む必要があります。パワースポットがない場合は、その土地で最も大きな神社に行くのがベストですが、そこで願掛けするのは禁物です。縁があってその神社を訪れた挨拶をし、その場のパワーを吸い上げるために30分ほど滞在するのが習わしです。土地の運気を持ち帰るために、自分向けのお土産を購入して、家に帰ってから使うとさらにチャージしたパワーを持続できます。このように、吉方向でのルールに沿って行動することで、より運気をアップさせることができるでしょう。